先日、私の思考にアメリカの風が吹きました。
NYに住んでいる友人と、
オンラインで久々の再会。
これまでもオンラインのツールはあったはずなのに
活用の機会はなく、メールでのやり取りでした。
そこへ、とんとんと「では会おう!」と
話が進んだのはコロナ禍が よい方に
作用したのかもしれません。
彼女は渡米してもう15年。
外から見える日本について
たくさん聞かせてくれました。
その中でも、特に響いた2つのこと
【アメリカでは幼稚園の頃からプレゼンテーションを意識して教育を受けている】
まだ3~4歳の子どもが、Show and Tell といって
自分のお気に入りなどについてみんなに紹介する
時間が交代で毎日のようにあったそうです。
それを選んだ理由を3つ付け加えて。
⇑ここがポイント!
大勢の前で自分の意見を伝えることが当たり前
となり
「論点」→「結論」→「理由」
という『伝える』の基本構成が
自然と身についていくのでしょう。
そして小学生になると、そんな習慣が
活かされるごとく 学校ではちょっとテーマが
見つかるとすぐディベートが始まるそうです。
そして、書いて伝える ということに関しては
低学年のうちから、構成を考えた
ライティング指導を受けるとか・・・。
習慣化され身についてスキルは強いですよね。
【適切に情報を処理するために、自分を知っておく】
アメリカは日本のように情報規制が厳しくなく
日本以上に様々な情報が自由に飛び交うそうです。
一つの事実が 180度異なる捉え方で
報道されることも珍しくない。
となると、受け手は当然ながらその情報に
翻弄されてしまうかもしれない。
極端な意見やものすごい情報量があるからこそ
・自分の性格は?
・自分はどんな意見の持ち主なのか?
・自分はどんなことに感情が動き、
影響を受けやすいのか?
・自分が共感しやすい意見の傾向は?
等などを自覚して、客観的に情報を受け取りなさい
という教育。
自分がどんなことに引っ張られてしまうのかを
自覚しておくと、「一方で・・」の意見を
受け取めやすくなりますよね。
例えば。
『A氏の地域開拓意見に大いに賛成する!!
現状維持はダメだ。
なぜならこのままでは地域が衰退するだけだから。』
(いや、まてよ・・・
自分はチャレンジングな環境を
つい応援したくなる。
が、現状維持のメリットを検証する必要は
本当にないのか??)
『YouTuber〇〇さん、大好き。
いつも正しいことを言っている。
だから、きっとこの議論についても
この人の言うとおりに違いない。』
(私は〇〇さんに影響を受けてしてしまいがち、
でもそれは正しい意見なのか??
反対意見はどう言っている??)
こんなイメージです。
様々なツールですぐに情報をとることができるので
考える機会が減っているのも感じます。
子どもたちの世代には、情報を受け取る
自分の準備として、自己理解を必要とする
ことに大いに共感しました。
他の国のことを垣間見るだけで
日本の見え方も変わります。
今はコロナ禍で制限もありますが
だからこそ、未来を見据えて色々と挑戦する
チャンスです。
話し終えて、画面から彼女と
彼女のリビングの時計が見えなくなり、
飛行機のドアを閉めて渡米を見送った感覚。
彼女と繋がっていた時間に感じた
気持ちが高揚する爽やかな強風、大好きです。
見えていなかった気持ちやモチベーションを
維持していきたいなと思いました。